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[なぜ世界はグリニッジを基準にするのか:王立天文台と時間の歴史]-[Why Greenwich is the home of time]

HistoryExtra podcast · B2 · 2026-02-04

History
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📋 Summary

時間の基準地、グリニッジの歴史的役割

1675年にチャールズ2世によって設立されたロンドンのグリニッジ王立天文台は、3世紀以上にわたり世界標準時を定義し、航海技術の発展において中心的な役割を果たしてきました。本稿では、王立博物館グリニッジのキュレーターであるエミリー・アッカーマンズ博士の解説に基づき、グリニッジがなぜ「時間の中心」となったのか、その歴史的変遷を紐解きます。

航海と「経度」という難題

17世紀、大航海時代の欧州諸国にとって最大の課題は、船の正確な位置を知るための「経度(longitude)」の測定でした。緯度は星の高度から算出できましたが、経度を特定するには、二地点間の正確な時差を知る必要がありました。当時、正確な時計(クロノメーター)が存在しなかったため、船乗りたちは「推測航法(dead reckoning)」に頼らざるを得ず、これがしばしば悲劇的な結果を招いていました。これに対し、1675年に建設されたグリニッジ王立天文台は、星の位置を正確にマッピングし、航海に役立つデータを収集することを目的としていました。

振り子時計と地球の自転

初代王室天文官ジョン・フラムスティードは、トーマス・トンピオンが製作した高精度な振り子時計を導入しました。これにより、「地球は一定の速度で自転している」という前提のもと、星の観測精度が飛躍的に向上しました。アッカーマンズ博士によれば、この「正確な時間」の測定技術が、後の「グリニッジ平均時(Greenwich Mean Time, GMT)」の基礎となりました。

産業革命と時間の標準化

19世紀に入ると、鉄道網の拡大により、各地域が独自の時刻(Bristol Mean Timeなど)を使用していることによる混乱が深刻化しました。ここでグリニッジは、電信技術を利用した「チャールズ・シェパードの共鳴時計システム(Shepard's sympathetic clock system)」を導入し、正確な時間を国中に共有する仕組みを作り上げました。また、テムズ川を行き交う船乗りのために設置された「タイムボール(Time Ball)」は、毎日午後1時に落下することで、船上のクロノメーターの誤差を補正する視覚的な基準として機能しました。

現代の精密な時間とグリニッジの遺産

1884年のワシントン会議において、グリニッジが世界共通の経度0度(本初子午線)として選ばれたのは、当時の船舶の約72%がすでにグリニッジのデータに基づいた海図を使用していたという実用的な理由からでした。しかし、現代の技術は大きく進化しています。現在、秒の定義は地球の自転ではなく、セシウム原子の周波数に基づく「原子時計」に移行しました。そのため、現在の物理的な本初子午線は、かつてのジョージ・エアリーの望遠鏡があった場所から約100メートル東にずれています。

結論

グリニッジの物語は、単なる天文台の歴史ではありません。それは、人間が宇宙を理解し、航海を安全にし、そして社会全体で時間を共有しようとしてきた知的な格闘の記録です。今日、私たちが何気なく時計を確認する際、その背景にはジョン・ハリソンの航海用クロノメーター開発から、現代の原子時計による超精密な管理に至るまでの長い歴史が息づいているのです。

🎯Key Sentences

1
I'm doing very well, thank you.
私は非常によくやっています、ありがとう。
2
What does this role encompass?
この役割には何が含まれますか?
3
We will get to it in due course.
やがてそれに到達します。
4
But let's just zoom out a bit.
しかし、少しズームアウトしましょう。
5
Can you take us a bit closer to this problem?
この問題に少し近づいていただけますか?
すべて展開

📝Key Phrases

1
in due course
やがて
2
take for granted
当然だと思い込む
3
come to the fore
脚光を浴びる
4
tie up in
で提携
5
keep track of
追跡する
すべて展開

📖 Transcript

Why does the world set its watches by a small building in south-east London?
Founded by Charles II in 1675, the Royal Observatory at Greenwich gave its name to the system that has governed our time for more than three centuries and has also been pivotal in shaping the global standardisation of times.
In this episode of the History Extra podcast, Dr Emily Ackermans, Curator of Time at Royal Museums Greenwich, joined Eleanor Evans to introduce the site and explain more about its history.
Emily, thank you so much for joining me for this episode of the History Extra podcast.
How are you doing today?
I'm doing very well, thank you.

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